2.区画の作り方


2.区画の作り方

 2-1 連作障害


 同じ場所で同じ作物を繰り返し栽培することを連作といいますが、連作をしていると、次第に生育不良となっていきます。この現象を、連作障害といいいます。原因は、土壌・作物によって様々ですが、主に以下のものが挙げられます。

 

微量元素のバランス崩壊

作物によって必要成分や吸収成分が異ります。同じ作物を連作することで、特定成分だけが欠乏もしくは残留し、バランスが崩れていきます。これによって欠乏症状もしくは過剰症状が発現します。

 

虫害

特定の作物を好む土壌害虫が連作により定着増加することで、作物が侵されます。前述したセンチュウが代表的。

 

 

 2-2 輪作(ローテーション)


 いくつかの異なる作物を同一圃場で作り回すことをいいます。連作障害の全ての原因に対して有効です。栽培する物を選ぶときには、同一種だけでなく近縁の作物を避ける必要があります。例えばトマトの後にピーマンやナス(いずれもナス科)を栽培した場合、共通の土壌病害に侵される可能性があります。

 市民農園のような小さな区画においても、下図のようにブロック分けして、ローテーションを組み、4~5年のサイクルで1周するように計画することが大切です。

 

 2-3 区画の使い方 (20㎡区画の例)


 下図のように、「科」ごとにブロックを作れば、ローテンションも簡単に組むことができます。

 ここでは、青空農園の標準プランである20㎡の区画をどのように使うかの例をご紹介します。

 

 

春夏のレイアウト

 

※ とらっくふぁーむでは、利用者のみなさんがその年、どのように区画を利用したのかを把握するため、「区画カルテ」の記載をお願いしております。

 

1.土のこと

 

3.肥料のこと