雑草対策

 庭や農地を管理する上で重要なのが、雑草対策です。5月から 10月頃までは草がよく伸びますので、そのままにしておくと、ちょっとしたジャングルのようになってしまいます。伸び放題の雑草は見苦しいですし、害虫や害獣の発生要因にもなります。出来るだけ早めに対策しておきたいものです。
  雑草対策の基本的な方向性は以下のようなものがあげられるでしょう。

  • 草刈りなどで雑草を除去。
  • 除草剤で草を枯らす。
  • マルチング(地面を何かで覆い、草が生えないようにする)。

草刈り

 草刈りとは、根元から草を切り取る方法です。地中に芽を出す部分が残るため、草を退治することは出来ませんが、草を刈ることにより、雑草の生える場所の広がりを抑えることが出来ます。
 草刈りを行うための道具としては、鎌、刈払機、草刈機があります。刈払機の商用利用では「安全衛生教育」資格が必要ですが、自家利用はこの限りではありません。

 


草むしり

 雑草対策の基本は、「根を残さずに草を抜くこと」です。草を根元から切り取る「草刈り」では、地中に芽を出す部分が残るため、すぐに葉が出て、雑草は復活してしまいます。それに対し、根を残さずに草を抜けば、同じ草が復活することはありません。ただし、草を抜く作業はとても手間がかかる作業です。
 狭い土地なら草むしりだけでことたりますが、ある程度の広さがある土地では、草むしりと他の手段を併用するのが一般的です。

 


除草剤

  除草剤は、雑草を枯らすための薬剤です。あらゆる植物を枯らす非選択的除草剤と、対象の種類の植物を枯らす選択的除草剤があります。
 パラコート剤(プリグロックスLなど)は毒性が強く、過去、誤飲などによる死亡事故が多く発生しました。最近ではホームセンターや園芸店などで簡単に購入できる除草剤もあり、強い毒性はありません。それでも、摂取により、下痢や嘔吐を引き起こしますので、 製品の使用上の注意をよく読むことが大切です。
  除草剤を、農耕地用と非農耕地用の二つに分類することも出来ます。非農耕地用除草剤の中には土壌残留性が高いものもあり、持続性が長いのが特徴です。
 比較的、安全性が高いとされているのが、グリホサート剤やグリホシネート剤です。 散布液を雑草に吸収させ、根まで枯らすタイプの除草剤で、成分が土壌中で他の物質に分解されるため、土壌残留が短期間で済みます。


防草シート

 これは雑草対策を施したあとの話になりますが、マルチや防草シートで地面を覆う方法があります。 地面を覆う素材は、藁、枯れ草、落ち葉、防草シートなど様々ですが落ち葉や防草シートを敷いた状態は、あまり見栄えのよいものではありません。野菜や草花を栽培してない庭にマルチングを施す場合は、さらにその上にウッドチップを敷き詰めるといいでしょう。

 

グランドカバープランツ

雑草対策として、グランドカバーも有力です。園芸や造園の分野では、地表を覆う目的で植える植物を指します。また、上述の目的に使われる植物のことを、グランドカバープランツと呼びます。
 草丈が低く、病害虫に強く、雑草にも負けない繁殖力を持つ植物をグランドカバープランツとして利用すれば、雑草への抑止力となります。
リュウノヒゲやアジュガなどの多年草が用いられることが多いようですが、最近ではヒメイワダレソウが注目を集めています。

草刈費用の目安

草刈費用の目安

草刈作業基本料金

10,000円

主に30センチ以下の雑草の草刈

100円/㎡~
主に30センチ以上の雑草の草刈  300円/㎡~

※上記費用目安は刈り倒し料金です。処分費は含まれておりません。45ℓ袋に詰め、家庭ごみで少しずつ処分すれば費用を削減することができます。